古事記は経営に役立つか
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最終更新日:2025/09/16
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古事記編纂を進めた聖武天皇
なぜ今、古事記か
経営は「産む→結ぶ」の連鎖で回る
古事記の冒頭、“天地初発”とともに現れるタカミムスヒとカムムスヒ。
彼らは単なる神名ではなく、生成(産む)と結合(結ぶ)を司る力そのもの。
物語はこのエネルギーに背中を押され、イザナギ・イザナミの国生み、
さらにオオクニヌシの国づくりへと進む。
経営も同様に「産む→結ぶ→託す(権限移譲)」の循環が止まった瞬間に硬直が始まる。
この“拡張サイクル”を、事業デザインの基準と置き換えても良いかもしれないですね。
古事記は最初の創成物語から、徐々に国づくりがあり、そしてそれを継承して
いく過程で様々なできごとが描かれています。
そして、事象だけが書かれており、
どのような意図で、様々な問題が起きたとかは
書かれていない。
つまり、ある意味でいうと、
解釈は自由にできるとも言える。
宇宙の始まり、地球の始りから人類の始りまで
書かれているので、
根源的な部分が、見えてきます。
序文から始める:理念は“先に書く”
古事記に“序文”があるように、事業にも最初に原点を書く。。
1) 使命(なにを産むのか)
2) 約束(誰と結ぶのか)
3) 作法(どう結ぶのか)
序文があると現場の判断が自動化され、
議論の迷子が減る。これは組織の認知コストを劇的に下げる可能性がある。
例えばですが、
このようなアイデア。
1) 1週間“産みスプリント”
・月曜AM:「背表紙1行」を15分で確定(誰の、何が、どう変わる)。
・火〜木:ノー会議の集中制作(1機能/1記事/1動画を必ず産む)。
・金曜AM:5名の顧客に即・手渡し検証(Zoomでも可)。返報率80%を目標。
2) 15分“結び会議”(毎日18:00)
・参加者全員が1件の結び提案を持参(人×人、データ×現場、商品×文脈)。
・提案は3票制で即決、翌営業日までに実装。
・KPIは結びKPIで追う:紹介案件比率、共創PJ数、顧客起点の改修件数。
3) 国譲り=権限委譲の儀(月末)
・同じ意思決定が3回連続したら“譲る合図”。伸びた機能/事業は次の担い手へ移す。
・形骸化を防ぐため、譲る理由と期待値を序文に追記して公開。
よくあるつまずきは3つだけ
- 理念が後出し:先に序文を書く(A4一枚)。
2. 会議が長い:15分×毎日の結び会議で意思決定の回数を稼ぐ。
3. 譲れない:同じ決裁が3回続いたら譲るサイン。譲りは弱さではなく循環の開始。
まとめ:産め。結べ。託せ。
むすひは、産む・結ぶ・託すの循環。古事記は昔話ではなくオペレーション設計書だ。
・産む:1週間で必ず外に出す。
・結ぶ:毎日15分、つながりを増幅する。
・託す:伸びたら譲る。自分は次の胎動へ。
【結論】会社を強くしたいなら、“説明”より生成、“会議”より結び。
古事記のキーワード「むすひ(産霊)」は、万物を生み、
人と人、事と事を結ぶエネルギー。
これを経営のオペレーションに落とし込み、商品と組織の循環を回す。
古事記を読んで、様々な事象があり、
その内容を置き換えて
解決方法を考えてみることも有効ではないかと想います。

石川博信

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