中村天風の著書 真人生の探究
公開日:
:
最終更新日:2023/10/14
偉人伝 ものの見方
中村天風の名言 思考が人生を創る
中村天風の言葉は今の時代でも、
いや時代を超えて支持されています。
やはり真理だからでしょうか。
人は、食べ物、言葉、思考でできている。
たとえば、食事や生活を気をつけている人でも
不健康な方はいますね。
天風さんは、それは、
「マイナスの考え」「よくない言葉」が
創り出しているといっていますが、
これは最近とても感じることがあった。
必ずなると念じながらも
行動は万一を考えて行動している。
そうするとそれは
信じきっていない
つまり、疑った心も
反映させたものが現実を呼び起こす。
これはホントにそうだなっと感じたわけです。
信じきる強い心
これが信念であり
この強い心も自分自身で創ることができるのが
人間である、と。
奇しくも、歴史上の聖者たちは
同様に、この信念の力の大切さを語っています。
そして、疑うな、と。
天風は、また思考についていっています。
「思考が人生の一切を創る。積極か消極かというだけで、
人生の幸福の宝庫が開かれるか
どうかが決まってしまうんだ。お前はね、誰に頼まれていったい、
自分の毎日を、そんなにうす暗く生きているんだい」
中村天風は、心のあり方について広く説いているけど、その中で
「積極的な心」
ということを大前提として話している場面が度々ある。
自分の人生に対して積極的に向きあう。その姿勢、や態度を意識して持っていくことの
重要性を説いています。反面ですが
例えば
「人から嫌われるのがいやだ」
「批判されそうだ」
「きっと叱られる」
「舐められてしまう」
「自信がない」
とか、中村天風のいう消極的な思いを持つ心に精神が支配されていくと
受身で生き様としていったり、自分ではなく
自分招いている妄想の中で生きていくことでそれは自分の人生を生きている
のではない、という。
「良いも悪いも自分の心がそれを創っている」
その為には相手や物事に対して積極的な態度や言葉を使うことが
大切と説いている。
大変だと思うことがあったり厳しいなと思うことがあったときこそ
よし!と立ち向かうような思考で立ち向かっていく。
思考でなく言葉でも良いといっています。
より積極的な言葉を使っていくことが大事だと
何度も語っています
積極精神の二種類ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
中村天風翁の著書から一部参考に抜粋します。
私が教える積極精神というのは、消極というものに相対した積極でなくして、
絶対的な積極のことなんです。
どう違うかというと、相対的積極の意味は、たとえば肉体でいうと、外界からのいろんな刺激がくる、
痛いとか暑いとか寒いとかいったような刺激を受ける。あるいは、怒ったり、悲しんだり、恐れたり、
あなた方がしょっちゅうやってるね、いわゆるエモーション、消極的な感情です。そういうものが心の中に起こる。
それに対して、これをこらえようとか、これに負けまいとする気持ち、これは相対的積極なんです。
これは日常、対人関係でもあるでしょ。「あいつだけには負けたくない」とかよく言ってるね。
日常の仕事、勉強をする場合だって、あるいは、スポーツなんかでも、勝負ごとなんかでも、
なんとかして勝ってやろう、負けまいと思ってやる。
これもいわゆる積極的な気持ちなんだけれども、これは相手あってのことでしょ。
相手が人間でなくても、なにかの対象に対して、心に張りあう気持ち、
対抗する気持ちがあるからだろ。だから、これは相対的な積極なんだよ。
これに対して、絶対積極とは、どういう気持ちかというと、これは張りあおうとか、
対抗しようとかする気持ちがそこに全然ないんです。
心がその対象なり相手というものに、けっしてとらわれていない状態、
これが絶対的な気持ちというんだよ。何ものにもとらわれてない、心に雑念とか妄念とか、
あるいは感情的ないろいろの恐れとか、そういったものが一切ない状態。けっして張りあおうとか、
対抗しようとか、打ち負かそうとか、負けまいといったような、そういう気持ちでない、
もう一段高いところにある気持ち、境地、これが絶対的な積極なんですぜ。
中村天風翁「心に成功の炎を」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
様々な事象に対して
(ネガと思われるシーン)に対して積極精神というのもあるが
本来は絶対積極という、どのような場面であって積極精神でいられるということが
通常の心のあり方より一段と高い、
絶対積極という心の持ちようで
この心の持ちようになれば、相手があっても張り合ったり、争うということとか、
相手にどう思われるか?とかそういう心ではなく、
決してとらわれない心、常にこの状態があることが絶対積極という精神のあり方。
歴史上の聖人といわれてきた、釈迦、キリスト、マホメットなどは
この境地に至っているそうです。
ここに至ると、高い境地からの俯瞰し
物事が見えてくるという。
中村天風翁は、それについての修練法や日頃のあり方、人としてのあり方を
伝えて今も大勢の方々が天風哲学というものを学んでいる。
真理というものは
時代が変わっても変わらない。
中村天風翁の言葉や書籍を見るとホントそう想いますね。
石川博信
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