松下幸之助 道は無限にある
公開日:
:
最終更新日:2018/08/03
偉人伝 ものの見方
道は無限にある 松下幸之助
松下電器産業(現:パナソニック)を一代で世界的企業にまで発展させた
松下幸之助は自社の経営のみならず、広く社会の為ということで
多くの著書を残されています。
この著書、道は無限にあるは、私も何度も読みましたが
いつ読んでも古さを感じさせない、名書であると思う。
この本の中には
松下幸之助が、事業は順風だけでない、時には逆風もあり
そのような困難を乗り越えたからこそ今があるのだ、と語っており
支払い期日が大晦日の12時。
でも、支払うお金が会社にはない。時計をみれば夜11時
そんなときに、支払いをしてもらえていない会社に大晦日に
もう1回集金に行き何とか少しでも回収して会社は助かった。
こんな経験は一度や二度ではなく何回も経験したことだそうです。
しかし、逆風の厳しいときにどう行動したか?
これが非常に大事なことだといっています。
そして困難にぶつかった会社は必ずよくなる
困難に当ったときに信念、志をもって立ち向かうかそうでないかで
会社も人生もきまってしまうといっています。
困難が当る事業も、人生でもそれを乗り越えたら
今まで以上になる。
そして道は開けていく、そう確信していたそうです。
迷いがあるから人生は良くなる
人生でも仕事でも迷いはつきもの。
迷いがあるから人も事業も成長できるものだと思う。
迷いというのは、考える機会だから。
何にも考えなければ迷うこともなく
ただ流されているだけだが、迷うというのは
そこに、「意志」があるからなのだ。
会社人として日本人として一介の人間としての
意志があるから迷いがある。
だから良く考えることができる。
志を持ってことに当ろう
困難であっても志を失わずに毅然と立ち向かう勇気があれば
道は開けていくものだと思う。
志は、事業で社会がよくなっていくという確信をもって進められるもので
あるべきでそれが困難をも打ち破り
事業が発展していく大事な要素なのだ。
しっかりこれをもっていけば怖いものはない。
そして、志から判断したものというのは
間違いが少なく、適切な回答がでてくるものなのだ。
特に、大事な判断をする立場になればなるほどに
この志というのは大切で
信念や志の塊というくらいになるべきものだと思います。
松下幸之助は、
この本の中で道は無限にある。
そして、大事なことはその「あり方」であって
志であり信念がしっかりしていれば、必ず道は開けてくる。
そしてその志や信念が社会の発展に沿い、良い社会の為に
なっていれば必ずや道は開けるし
またそのような人にこそ、困難というものも
待ち受けており、しかしそれも打ち破り更なる生成発展していくのである。
むしろ、困難が来ない人生や事業は脆弱といえる。
何度も天に試されるが如く、困難に立ち向かい
そしてその都度打ち破っていく。
松下幸之助の著書は沢山ありますが、好きな一冊です。
困難への対応、志をもちそこからの判断、など
10年前に読んでいときと今では又違う受け止め方あります。
名書・偉人に触れるというのは、いつも気づきがあります。


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