金なし、水なし、電話なし。すべては「からっぽの金庫」から始まった

公開日: : 最終更新日:2026/02/25 未分類

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私はこれまで、日本の素晴らしい文化や歴史に光を当て、

それを後世に繋ぐ活動を続けてきました。

その探究の中で確信しているのは、

リーダーの最大の仕事とは、テクニックで人を動かすことではなく、

その「生き様」によって人の魂に火を灯すことだということです。

今日は、山形県かみのやま温泉「日本の宿 古窯」

を日本屈指の旅館へと育て上げ、95歳でなお光を放ち続ける名誉女将、

佐藤幸子さんの歩みを通して、

私たち経営者が今こそ立ち返るべき「商いの原点」について、

私の想いを込めてお話しします。

金なし、水なし、電話なし。すべては「からっぽの金庫」から始まった

経営をしていると、時に絶体絶命と思えるような

逆境に立たされることがあります。

佐藤さんが嫁がれた当時の古窯は、

まさにそのどん底にありました。

お金もなければ、水も出ない。電話さえも止まっている。

金庫を開ければ、そこにあるのは「からっぽ」の現実だけ。

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普通なら、そこで絶望し、逃げ出してもおかしくありません。

しかし、佐藤さんは違いました。

「このからっぽの金庫を、いつかお札でいっぱいにしてみせる」

そう覚悟を決め、まさに命を削るようにして、

宿の再建に邁進されたのです。

私たちが直面している経営課題も、突き詰めればこの

「覚悟」一つに集約されるのではないでしょうか。

条件が整っている時に頑張るのは誰にでもできます。

しかし、何もかもが失われた「ゼロ」の地平に立った時、

それでも前を向けるか。その一歩が、本物のリーダーを創るのです。

商いとは、お客様の「喜び」をわが喜びとすること

佐藤さんの接客の根底にあるのは、徹底した利他の心です。

お客様が何を求めているのか、言葉にされない想いを汲み取り、

先回りして尽くす。そこには、

損得勘定や効率化といった言葉は一ミリも入り込む余地はありません。

「今日、この場所で出会えたことは奇跡である」

その一期一会の精神で、一人ひとりのお客様に魂を込めて向き合う。

その佐藤さんのひたむきな姿は、やがて社員たちの心を動かし、

地域を動かし、古窯を「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」

で長年トップクラスに君臨する宿へと押し上げていきました。

私たち経営者は、つい数字や仕組みで物事を捉えがちです。

もちろんそれは重要です。

しかし、商いの本質は、人と人との「心の交流」にあります。

画面の中の情報ばかりを追い、

目の前にいる社員や顧客の「心の声」を聴き漏らしてはいないでしょうか。

佐藤さんの生き様は、私たちに「商いの本道」を厳しく、そして温かく問いかけています。

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リーダーの「背中」が最高の教育である

佐藤さんは、90代を超えてなお、

現役の女将として現場に立ち、お客様を笑顔で迎え続けられました。

人を育てるために最も必要なのは、手取り足取り教えることではなく、

リーダー自らが誰よりも一生懸命に働き、誰よりも深く人を愛する姿を見せることです。

かつての武士道がそうであったように、日本人が大切にしてきた

「徳」のリーダーシップは、決してお喋りで継承されるものではありません。

黙々と、しかし熾烈に自分の道を極める。

その背中こそが、次世代を担う若者たちにとって最高の教科書になるのです。

今の日本に求められているのは、

こうした一本筋の通った生き方をするリーダーではないでしょうか。

不平不満を言わず、どんな逆境も自分の肥やしに変え、

ただひたすらに人のために尽くす。

その佐藤さんのような精神を、私たちも受け継いでいかなければなりません。

最後に、あなたに贈る言葉

人生は、何を手に入れたかではなく、

誰のために、何のためにその命を使ったかで決まります。

「からっぽの金庫」を前にして立ち上がった佐藤さんの勇気は、

今の私たちにも大きな勇気を与えてくれます。

もし、あなたが今、困難の中にいるのなら、

それはあなたの魂が磨かれ、

新しいステージへと向かうための「呼び出し」かもしれません。

目の前の仕事に、命を吹き込んでください。

目の前の人に、真心を注ぎ切ってください。

石川も、日本の精神性を国内外へ広めるという使命に向かって、

これからも背中を見せ続けていきたいと思っています。

共に、生涯現役の心意気で、この一度きりの人生を輝かせていこうではありませんか。

学び続け、覚悟を磨き続けること。

その一歩が、あなたの組織に、消えることのない希望の灯をともすはずです。

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石川博信

石川博信

2009年ジーレックスジャパン株式会社創業。 日本の文化や歴史好き。小学校時代は通信簿で「オール1」の落ちこぼれ。日本にある素晴らしいものごとを国内外に広めていきたい。 それが私たちの想いです。長い歴史と四季のある気候に育まれた日本文化は、国内では衰退しつつある一方で、海外では日本の食文化、武道、芸道からコミック・アニメまでその愛好者は増加しています。 国内においては、日本の持つ素晴らしいものごとを見直し、海外においては、様々な商品にある歴史、ストーリー、想いを伝えていく。 日本のものごとが国内外へ広がり、その中で日本の文化や精神性に触れる機会を多く創出し、日本の素晴らしさを知って頂く事が、日本そして人類にとってもより良い社会へ繋がると考えております。
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