「今に満足、今日に感謝しよう」 ──仕合せは“ここ”にある
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最終更新日:2025/07/01
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私たちが見失いがちな”いまここ”の価値
現代社会に生きる私たちは、いつも何かを追い求めています。
「もっと良い仕事に就けたら」「もっとお金があったら」
「もっと時間があったら」──
そんな風に、幸せはいつも”どこか遠いところ”にあると思い込んでいませんか?
でも実は、本当の幸せや充実感は、
今この瞬間、あなたが立っているその場所にあるんです。
過去の偉人や成功した経営者たちも、この真実に気づいていました。
スティーブ・ジョブズが教えてくれた
「今を生きる」ことの意味
アップルの創業者スティーブ・ジョブズは、
2005年のスタンフォード大学卒業式でこう語りました。
「もし今日が人生最後の日だとしたら、
今日やろうとしていることは本当にやりたいことだろうか?」
ジョブズは毎朝鏡を見て、
この質問を自分に投げかけていたそうです。
彼が革新的な製品を次々と生み出せたのは、
まさに「今この瞬間」に全力で集中していたからなんですね。
未来の成功を夢見るだけでなく、
今日という日を大切にし、今やっていることに心を込める──これがジョブズの哲学でした。
松下幸之助が実践した「感謝の心」
パナソニックの創業者である松下幸之助さんも、
「今」を大切にした経営者の一人です。
彼は常々「感謝の心を忘れてはいけない」と言っていました。
松下さんは貧しい家庭に育ち、9歳で奉公に出されました。
でも彼は、どんなに辛い状況でも「今日も生きていることに感謝しよう」
という気持ちを持ち続けました。この感謝の心が、
後に世界的な企業を築く原動力になったんです。
彼が書いた「道をひらく」という本の中で、
こんなことを言っています。
「今日の努力は明日の歓びである」と。これって、
まさに今この瞬間を大切にしながらも、未来に希望を持つということですよね。
稲盛和夫氏の「今日一日を大切に生きる」哲学
京セラやKDDIを創業し、JALの再建も手がけた稲盛和夫さんも、
「今」を重視した経営者です。彼の経営哲学の根底には、
「今日一日を大切に生きる」という考えがありました。
稲盛さんは「人生・仕事の結果 = 考え方 × 熱意 × 能力」
という方程式を提唱しましたが、
この中で最も重要視したのが「考え方」です。
そして、その考え方の基本が「
今この瞬間を一生懸命に生きる」ことでした。
彼は毎日を「今日が人生最初で最後の日」
だと思って過ごしていたそうです。
だからこそ、一つ一つの仕事に魂を込め、
従業員一人一人を大切にできたんですね。
アインシュタインが見つけた「現在」の特別さ
物理学者アルベルト・アインシュタインは、
時間と空間について革命的な理論を築きましたが、
彼もまた「今」の大切さを理解していました。
「過去は既に去り、未来はまだ来ていない。
現在だけが我々のものである」
──これはアインシュタインの言葉です。
時間の本質を誰よりも深く理解していた
彼だからこそ、「今この瞬間」の価値を知っていたんでしょうね。
アインシュタインは研究に没頭している時、
時間の感覚を完全に忘れていたと言われています。
これこそが「今ここ」に完全に集中している状態、
つまり真の幸福を感じている瞬間だったのかもしれません。
なぜ私たちは「今」を見失ってしまうのか
でも、なぜ私たちは「今」を
大切にすることがこんなにも難しいのでしょうか?
一つには、現代社会のスピードの速さがあります。
SNSでは常に誰かの「キラキラした生活」が目に入り、
私たちは無意識のうちに比較してしまいます。
「あの人はこんなに成功している」「あの人はこんなに幸せそう」
──そんな風に思うと、今の自分の生活が色褪せて見えてしまうんです。
また、「将来への不安」も私たちを今から遠ざけます。
「老後の資金は大丈夫だろうか」「子どもの教育費は足りるだろうか」
──そんな心配をしていると、
今この瞬間の小さな幸せに気づけなくなってしまいます。
「いまここ」にある幸せを見つける方法
では、どうすれば「いまここ」にある幸せを
感じられるようになるのでしょうか?
まずは、感謝の習慣を身につけることです。毎日寝る前に、
今日あった良いことを3つ思い浮かべてみてください。
「美味しいコーヒーが飲めた」「同僚が優しい言葉をかけてくれた」
「家族が元気だった」──どんな小さなことでもいいんです。
松下幸之助さんも稲盛和夫さんも、
この感謝の気持ちを大切にしていました。
感謝の心があると、今あるものの価値に気づけるようになります。
次に、一つのことに集中する時間を作ることです。
スマホを置いて、今やっていることだけに
意識を向けてみてください。食事をしている時は食事の味わいに、
歩いている時は足の感覚に、
人と話している時はその人の言葉に
──そうやって「今この瞬間」に意識を向けると、
日常の中にたくさんの発見があることに気づくはずです。
成功者たちが実践していた「今」を大切にする習慣
多くの成功者たちは、「今」を大切にする
具体的な習慣を持っていました。
本田宗一郎さんは、毎朝工場を歩き回って、
現場の声に耳を傾けていました。彼にとって、
今この瞬間の現場の状況を把握することが、何よりも大切だったんです。
京都の老舗企業の経営者たちも、「一期一会」
の精神を大切にしています。今この瞬間のお客様との出会いを、
二度とない貴重な機会として大切にする
──この考え方が、何百年も続く企業を支えているんですね。
「今」を生きることで見えてくる未来
「今を大切にする」というと、将来のことを考えなくて
いいという意味だと誤解されることがあります。
でも実は、その逆なんです。
今この瞬間を一生懸命に生きることで、
自然と良い未来が開けてくるんです。
スティーブ・ジョブズも、松下幸之助さんも、
稲盛和夫さんも、みんな今を大切にしながら、
結果として素晴らしい未来を築きました。
今日一日を精一杯生きる人は、
明日もきっと精一杯生きるでしょう。
そうやって積み重ねた「今」が、
やがて豊かな人生という「未来」を作り上げていくんです。
あなたも今日から始められる「いまここ」の幸せ
最後に、あなたにお伝えしたいことがあります。
幸せは、遠くにあるものじゃありません。
今、この瞬間に、あなたの周りにたくさんあります。
朝起きて「今日も新しい一日が始まった」と感じること。
美味しい食事ができること。大切な人と時間を過ごせること。
健康な体で動けること。そして、こうして新しいことを学ぼうと
する気持ちがあること──これらすべてが、実は奇跡のような幸せなんです。
偉人たちが教えてくれたのは、
「幸せはどこかにあるものを探すのではなく、
今ここにあるものに気づくこと」だということです。
今日という日は、二度と戻ってきません。だからこそ、
今この瞬間を大切にしましょう。
今日に感謝し、今に満足する心を持ちましょう。
そうすれば、あなたの人生はきっと、もっと豊かで意味のあるものになるはずです。
今日も最後まで読んでくださって、
ありがとうございました。あなたの「今日」が、素晴らしい一日になりますように。

石川博信

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