ブリジストン創業者 石橋正二郎

公開日: : 最終更新日:2025/07/08 未分類

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ブリジストン創業者 石橋正二郎

凄い経営者の一人です。

ブリヂストン創業者・

石橋正二郎さんのすごいエピソード

あの有名なタイヤメーカー・ブリヂストンを

作った石橋正二郎さんについてです。

この方のエピソードを知れば知るほど、

本当にすごい人だったんだなって感動するんですよね。

17歳で家業を継いだ正二郎さん

石橋正二郎さんは明治22年に久留米で生まれて、

1906年に久留米商業学校を17歳で卒業されました。

この若さで、お兄さんの重太郎さんと一緒に、

お父さんの徳次郎さんから「志まや」っていう仕立物屋さんを受け継いだんです。

当時の「志まや」って、働いている人が8、9人で、

家や土地も含めて資産が約9,000円くらいだったそうです。

今のお金に換算すると結構な額ですよね。

でもね、正二郎さんがすごいのは、

この17歳の時点で「一生をかけて実業をやる以上は、

全国的に発展するような事業で、世の中のためになることをしたい」

って大きな夢を持っていたことなんです。

17歳でこんなこと考えてたなんて、

本当にすごいですよね。私なんて17歳の頃、

そんなこと全然考えてませんでした(笑)。

18歳で下した大胆すぎる決断

1907年、お兄さんの重太郎さんが軍隊に入ることになって、

正二郎さんは18歳で一人で「志まや」

を経営することになったんです。

ここで正二郎さんが決めたことが、

もう本当にびっくりするような大胆な決断だったんですよ。

それまでの「志まや」って、シャツやズボン下、脚絆に足袋と、

なんでもかんでも作る仕立物屋さんだったんですが、

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正二郎さんは「これじゃあ効率が悪い」って考えて、

「足袋だけ」を作ることにしたんです。

今でいう「選択と集中」ですよね。

でもそれだけじゃないんです。

当時の商家では当たり前だった

徒弟制度も変えちゃったんです。

それまでは給料なしで働かせてたのを、

ちゃんとお給料を払って、働く時間も短くして、

月に2回お休みの日も作ったんです。

これ、当時としては本当に革命的なことだったんですよ。

案の定、お父さんからはものすごく叱られたそうです。

正二郎さんも「今まで父をこんなに怒らせたことはなかった」

って反省はしたけど、それでも自分の信念を貫いたんですよね。

この芯の強さがすごいなって思います。

機械化で生産性をアップ!

足袋専業になってから、

正二郎さんがやったことがまたすごいんです。

石油発動機っていう機械を導入して、

いろんな動力ミシンや裁断機を入れたんです。今でいう工場の機械化ですね。

その結果がもう数字に現れてるんですよ。

足袋専業になる前の1906年は1日に280足しか作れなかったのが、

1909年には700足も作れるようになったんです。

2.5倍ですよ!これにはお父さんの

徳次郎さんも喜んだそうです。

正二郎さんが20歳の時に、お父さんが

52歳で亡くなってしまったんですが、

その前に息子の成長を見ることができて、

きっと安心されたんじゃないかなって思います。

信用第一で銀行との関係を築く

「志まや」は後から足袋作りを始めた会社だったので

、最初は銀行からお金を借りるのも大変だったんです。

でも正二郎さんは「信用第一」をモットーにして、

借りたお金は絶対に期限通りに返すっていうことを徹底したんです。

これって当たり前のことのように思えるけど、

実際にはなかなか難しいことですよね。

でもこの地道な努力のおかげで、

だんだん「志まや」の信用が高まって、

お金を借りるのもスムーズになっていったんです。

商売の基本って、

やっぱり信用なんだなって改めて思わされます。

自動車で宣伝?!画期的なアイデア

ここからのエピソードが本当にすごいんです。

1912年、正二郎さんが23歳の時に初めて東京に行ったんですが、

そこで自動車に乗る機会があったんです。

その時、正二郎さんは「これを宣伝に使えないかな?」って思いついたんです。

で、なんと約2,000円もするスチュートベーカーという

自動車を1台買っちゃったんです。

これ、当時の「志まや」の機械や道具の資産と同じくらいの値段だったんですよ。

思い切った投資ですよね。

でもこれが大正解だったんです。

当時、全国で自家用車が354台、タクシーやトラックなど全部合わせても190台しかなくて、

九州には1台もなかったんです。

だから九州の人たちは「馬のない馬車が来たぞ!」

ってびっくりして、「志まやたび」の宣伝効果は抜群だったんです。

今思えば、これってすごいマーケティング戦略ですよね。

正二郎さんの先見の明には本当に驚かされます。

映画まで作っちゃった!

さらにすごいのが、当時日本にやってきたばかりの

映画にも目をつけたことなんです。

足袋を作る工程を映画にして

他の劇映画と一緒に各地で無料で見せたんです。

これも当時としては本当に珍しくて、

みんな興味津々で見に来たそうです。

今でいうコンテンツマーケティングの先駆けですよね。

100年以上前にこんなことを考えてたなんて、本当にすごいと思います。

10%の利益を目標にした合理的経営

正二郎さんが素晴らしいのは、

売上の10%を適正な利益として、

それを基準に値段を決めていたことなんです。

良い商品を作ってお客さんに喜んでもらいながら、

きちんと10%の利益も確保して、

会社を成長させていくっていう考え方でした。

これって、お客さんも会社もどちらも幸せになれる、

本当にバランスの取れた考え方だと思うんです。

この考え方は、その後の正二郎さんの経営の基本になったそうです。

現代にも通じる経営のヒント

正二郎さんの経営手法を見ていると、

現代の会社経営でも大切にされていることがたくさんあるんですよね。

まず「選択と集中」。いろんなことに手を出すんじゃなくて、

一つのことに集中する。

それから

機械化による効率アップ、環境改善、信用を大切にすること、

新しい技術を積極的に取り入れること。どれも今の時代でも重要なことばかりです。

特に感心するのは、自動車や映画といった当時の最新技術を恐れないで、

むしろ積極的に使って宣伝に活用したことです。

この柔軟さと行動力は、本当に見習いたいですね。

正二郎さんから学べること

正二郎さんのお話を聞いていて一番感動するのは、

最初から「世の中のためになることをしたい」

っていう気持ちを持ち続けていたことなんです。

ただお金を儲けたいんじゃなくて、

社会の役に立ちたいっていう思いがあったからこそ、

あれだけの成功を収めることができたんだと思います。

それに、17歳で大きな夢を描いて、

18歳で大胆な改革をして、23歳で画期的な宣伝をして、、、

若いうちからどんどん新しいことにチャレンジしていく

姿勢も本当に素晴らしいですよね。

失敗を恐れないで、「これは良い」と思ったらすぐに行動に移す。

お父さんに叱られても、自分の信念を貫く。

この勇気と実行力があったからこそ、

後のブリヂストンっていう世界的な会社につながったんですね。

今でも色あせない教え

石橋正二郎さんの物語って、単なる昔の成功談じゃないんです。

時代は変わっても、人を大切にすること、信用を積み重ねること、

新しいことにチャレンジすること、

そして何より「世の中のためになりたい」っていう気持ちは

今でも全然変わらず大切なことですよね。

ブリヂストンが今でも世界中で愛されている

タイヤメーカーでいられるのは、

きっと正二郎さんが築いたこの基盤があるからなんだと思います。

みなさんも何か新しいことを始める時や、

困難にぶつかった時には、石橋正二郎さんのこのエピソードを

思い出してみてください。きっと勇気をもらえると思いますよ。

私も正二郎さんのように、常に前向きで、

人のためになることを考えながら、日々頑張っていきたいなって思います。

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石川博信

石川博信

2009年ジーレックスジャパン株式会社創業。 日本の文化や歴史好き。小学校時代は通信簿で「オール1」の落ちこぼれ。日本にある素晴らしいものごとを国内外に広めていきたい。 それが私たちの想いです。長い歴史と四季のある気候に育まれた日本文化は、国内では衰退しつつある一方で、海外では日本の食文化、武道、芸道からコミック・アニメまでその愛好者は増加しています。 国内においては、日本の持つ素晴らしいものごとを見直し、海外においては、様々な商品にある歴史、ストーリー、想いを伝えていく。 日本のものごとが国内外へ広がり、その中で日本の文化や精神性に触れる機会を多く創出し、日本の素晴らしさを知って頂く事が、日本そして人類にとってもより良い社会へ繋がると考えております。
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